国家成仏と桜花

御遺命の戒壇について

今年も御虫払いに合わせてお山の桜は満開となりました。

毎年この季節になると人々の成仏を桜の花に譬えた日応上人の御指南が頭に浮かびます。

そして昨年はこの個人の成仏の道理は、そのまま国家成仏の道理にもなると書かせて頂きました。

その根本的理念は法華初心成仏抄の「よき師とよき檀那とよき法」に顕されているとも書かせて頂きました。

これらの記事においては全体像を説かんがために一つ一つを詳しくは述べずに流して書きましたので、皆様の心には留まらなかったのではないかと思います。しかしながらこれらは御遺命の戒壇に関することですし、当然のことながら顕正会員さんが一番問題にしている事柄ですので、これから一つずつ丁寧に論じていきたいと思います。

日本国という桜が開花すると

御本尊様を縁として胸中の仏性が開く道理を日応上人は桜の開花を譬えにして御指南下されました。それではその桜が開花した状態というのは具体的にはどのような状態なのでしょうか。

それに関しては大聖人様が「妙心尼御前御返事」にて説かれております。

このまんだらを身にたもちぬれば、王を武士のまぼるがごとく、子ををやのあいするがごとく、いをの水をたのむがごとく、草木のあめをねがうがごとく、とりの木をたのむがごとく、一切の仏神等のあつまりまぼり、昼夜にかげのごとくまぼらせ給ふ法にて候。よくよく御信用あるべし。

平成新編御書 903㌻

これは信徒個人に与えられたお言葉ではありますが、これを国家規模に当てはめれば戒壇建立の御遺命に秘められた大聖人様の想いというものも感じ取れるのではないかと思います。上記御金言のごとく国家規模での正法護持が為されたならば、日本は一切の仏神から守られきった国家へとなるわけです。このように考えていけば、以前ご紹介した日亨上人のお言葉もすんなりと腹に収まることかと思います。

ここ数年、世界は混沌たる様相を呈しております。我が日本においてもその影響は甚大に受け、国民の生活は汲々としています。しかしながら国家レベルでの正法護持をなして日本国という桜の木に花を咲かすことが出来たなら、この国は諸天善神と仏様に守られて素晴らしい国へと変化していくわけです。

是非ともそのような明るい日本を見てみたいと思うのは私だけではありますまい。

顕正会の主張は当にこのことなんです

つまり戒壇建立の御遺命は国家スケールで仏神からの守護を得るための秘術であり、正本堂問題とは未だその「時」が訪れていないのに建立された堂宇を「御遺命の戒壇」であると強引に誘引しようとした学会に対して妙信講が異議を唱えた事件なのです。

要はこれがまかり通ってしまったならば、国家スケールで仏神からの守護を得るための秘術はこの世から消滅してしまう…。これを憂慮して浅井さんは声をあげたのであり、それより半世紀経た今日においても顕正会の皆さんがあれだけ必死に活動している源はこの一点から発しているのです。そこを見誤っては顕正会員さんの心に響く言葉を投げかけることは決して出来得ぬことでありましょう。

ですからその主張の正しい部分は正しいと認めてあげた上で、間違っている…若しくは彼らの知らない部分を教えて差し上げることが正統派の折伏であると私は思います。

次回からはその核心部分に踏み込んでみたいと思います。

創価ダメ出しさんとお会いしました♪

先日の御虫払いは二日目にお伺いしたのですが、そこで創価ダメ出しブログの管理人さん(以下「ダメ出しさん」と呼ばせて頂きます。)と初めてお会いしてご挨拶することが叶いました。

あの独特の面白さと緻密さを兼ね備えた文章を量産されているのはどんな方なのだろうと興味深々だったのですが、お会いして5分ほどお話して全てを理解致しました。

ダメ出しさんが今まで体験してきた特異な経験とそこで培った教学や技術、そして生まれ持った生真面目さと求道心…。それらの全てが絶妙な案配でミックスされてあの発信に繋がっているのだと理解致しました。

この人なら信頼できると素直に感じました。私のこのブログを見ている人に学会の方は少ないと思いますが、もし学会員さんで迷われている方がいらっしゃるのならば迷わずダメ出しさんに相談してみると良いと思いますよ。ダメ出しさんのブログはこちら。

創価ダメだしブログ
創価・顕正、その他異流義破折と日蓮大聖人の仏法を正しく伝えるブログです。日蓮正宗への勧誘サイトではありません。

噛めば噛むほど味の出て来るスルメのような人なので、今度はお酒でもご一緒出来たら嬉しいです。専門分野は違いますが是非とも協力し合いながら広宣流布を進めていけたらと素直に感じました。

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