王仏冥合

政治と宗教

日蓮大聖人の仏法には国家安泰の方途として「王仏冥合」という理念がある。

世間では安倍元首相の銃撃事件を発端として政治と宗教の関わり方について多くの方が見つめなおしているわけだが、この「政治と宗教」との関係性は国家の盛衰興亡を左右するほどの重大な問題なのである。

現代人の多くは「反社会的な宗教団体と関わるのはいけない」というレベルでの論議に終始しているが、たとえ反社会的な行動に至っていない宗教団体であろうとも、その宗教の持つ教義や価値観はそれを信仰する者に対して多大な影響を与えるものである。それらの心への影響はその後の行動の変化をもたらし、その行動を原因としてある一定の結果を必然的にもたらす。すなわち宗教観の正邪は幸不幸をも決定する非常に重大な問題なのである。

個人レベルでもこのような問題をはらんでいる。ましてや一国の政治を司る政治家たちがこの問題を軽く見て、煩悩の赴くままに自らの利益を得るために邪な宗教団体と蜜月な関係を結んでいたとしたらどういった結果になるであろうか…。

考えるまでもなく、自らの身を滅ぼすだけではなくその影響はこの日本国全体へと及ぶのである。その端的な現象は現在の自民党と統一教会の関係の暴露、そしてそこから波及した改憲問題の裏側等々、政治と宗教の関係性に無関心だった者たちの目にもハッキリとした形で見えるようになってきたのが現在の日本の状況ではあるまいか。

ゆえに我々日本国民は改めて宗教と政治の問題を見つめなおし、そこから一歩踏み込んだ「正しい宗教観とは何なのか」という領域までをこの機に考え直すべきだと私は痛切に感じるものである。

政治と信仰

冒頭の王仏冥合とは一体なんなのか…。これは日蓮正宗第59世日亨上人のお言葉が非常に分かりやすいと思う。以下は日亨上人講述という書籍から引用したものである。

「宗祖が戒壇(法)に事・理を立てられたのは国家成佛を成し遂げんがためなり。」

「日本国は日本国だけ広布して富士山に佛都建設するのが宗祖の御意なり。」

「宗祖の念頭には、個人の佛教に非ず、久遠本佛の大慈悲は国家の佛教なる故に、政治と信仰を一体としなくては国家の荘厳浄土化は出来ぬと思って居られた。」

これら3つの御指南を立て続けに拝読すれば、「日本という国家もまた成仏すれば何人たりとも攻め切れぬ国土となり、その為には政治と信仰が一体となることが条件である。」ということはバカでも分かる。

そういうことなのだ…。世間では政教分離が云々とGHQの押し付け憲法を元に喧々諤々やってはいるが、本気で国を守ろうと考えるならば、正しい宗教の理念が政治に反映するような体制を一刻も早く構築しなければ国はもたない…。

日本人から搾取して自国を潤そうとする朝鮮人どもとつるんでる自称保守の馬鹿どもが政治を動かしているからこの国はここまで疲弊してしまったのである。さらに最悪なのがこの朝鮮人たちは宗教という仮面をつけている。その邪な教えを政治と一体化(国教化)しようという目的のもとに長年政治家どもを垂らし込んできたのである。

日本が落ちぶれていっても当然だったのだ。

真に日本を救う方途は正しい信仰と政治が一体になること…、すなわち王仏冥合こそが唯一の道である。というところまでお話しして本日は終わりにしたい。なお、過去に同じようなことを書いた私の記事を貼り付けておきたい。

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記事とは全く関係ないのですが、中森明菜さんが再始動するみたいですね。楽しみです。早速フォローしちゃいました…。

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