前回は現時点での御宗門における正本堂に対する認識を確認いたしました。
しかしながら、この平成16年の御講義はその直前に発刊配布された諌暁書(日蓮大聖人に背く日本は必ず亡ぶ)を受けて、いま一度正本堂の意義というものについて宗内に御指南くださったものです。
つまり、正本堂≠御遺命という認識は平成16年に突如現れたものでは無く、すでに過去において示されていたものなのです。
それではそれはいつ表明されたのでしょうか。
実はこの見解は学会が破門される平成3年に徹底的に表明されているのです。
法華講員の方は御存じでしょうが顕正会に身を置かれる方においてはあまり御存じないと思いますので、ここに紹介しておきます。
御隠尊日顕上人猊下の以下の御講義、ならびに当時教学部長だった大村日統御尊能化(当時は大村寿顕御尊師)の大日蓮での文書を読んでみてください。
御宗門としてはこの平成3年初頭に初めて“正本堂≠御遺命の戒壇”という認識を正式に内外に示しました。
それを受けて顕正会の機関紙である「富士」では、「今更言われても…。」というような愚痴が書かれていました…、が!
確かに正式に表に表明したのはこれが初でしょうが、浅井さんは破門以前から日達上人から御本意を聞いているわけです。また破門理由はくどいようですが、“破和合僧”なのですね。ですから、顕正会の非はこの数々の御指南によって認められたものでもありませんし、自らの“破和合僧”という非を懺悔しなければ宗門復帰もまたあり得ない話なんです。
その点を顕正会の皆様は何度も何度も考えてみるべきではないでしょうか。
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