飼い猫のウメちゃんが亡くなったことは先日書かせて頂きました。
実はその際に何とも不思議な経験をしたもので、それについて少しお話しさせて頂きます。ご家族にペットがいらっしゃる方においては何かしらの参考にしていただけたら有難いです。
息を引き取った直後からそれは始まった…
その日は朝からウメちゃんの容態は悪かった。
かかりつけの病院に朝一で連れていって先生に診てもらったのですが、「悲しいですが、良くてあと数日だと思います。」と告げられました…。
前々から持病を持ち、徐々にそれが悪化していたのは重々承知していましたので覚悟はできていました。ただ、あと一分でも一秒でも良いから一緒の時間を過ごしたいな…。との思いを胸に病院から帰宅してまいりました。
その日はずっと横になっていたウメちゃんは夕方になって鳴き始めました…。
「みんなと一緒にいたい…。」
と訴えるように…。
息もあらく、「もしかするとその時が来たかもしれない…。」と感じた私たちはウメちゃんを居間に敷いたバスタオルの上に寝かせ、撫でてあげたり声をかけてあげたりしておりました。
そしてウメちゃんが一番慕っていた息子も仕事を切り上げて至急帰宅し、ずっとウメちゃんの手を握ってあげていました。
我が家にとって初めての飼い猫であり、一番愛されていたウメちゃんですから、本当に辛いひと時でした…。
そんな家族の姿がいたたまれず、私は一人仏間におりました…。
1時間だろうか、2時間だったろうか…、
やがて仏間のふすまが開き、
「ウメちゃんが息を引き取った…。」
と奥さんが涙ながらに伝えに来ました。
ウメちゃんをボランティアさんの家に引き取りに行った時のこと、哺乳瓶でミルクをあげてたこと、赤ちゃんの時にウンチが出ずにパニックになりながら家族で世話をした時の事…。今までの様々な光景が走馬灯のように頭を駆け巡りました…。
奥さんが仏間から引き揚げて30秒ほどしたとき、
他のネコちゃんたちがワラワラと仏間に入ってきました。
そして我が家の仏壇の周りをウロウロし始めたのです。
彼らには何が見えていたのか?
やがて5匹のネコちゃんたちはそれぞれに仏壇の周りを取り囲むように腰をおろしたり、横になったりしてくつろぎ始めました。
私は居間に横たわるウメちゃんの遺体から魂(この表現で適切なのか…?)が抜け出して御本尊様の中に入ったと直感的に感じました。
「御臨終のきざみ、生死の中間に、日蓮かならず迎いにまいり候べし。」(新編御書 1361ページ)
との大聖人様のお言葉が頭をよぎったからです…。
世間でも犬や猫には人間には見えないそれらの姿が見えると言います…。
この子たちには私たちには見えないウメちゃんの命が仏壇の中にはっきりと見えていたのではないでしょうか…、それでいつものようにウメちゃんのそばに寄ってきた…。
最初は単なる偶然かな?とも思ったのです。
しかし、直後にそれは確信へと変わりました。
ネコちゃんたちに餌を与える時間にもなりましたし、仏間から他の部屋へ移動するように彼らに促しました。
比較的小さい子たちは仏壇の方を振り返りながらも居間の方へと移動していきました。しかし、生まれた時からウメちゃんと姉弟のように過ごしてきたモモちゃんだけは絶対にここを動かないと頑として言うことを聞かなかったのです…。
「しょうがないな…。」
と抱っこしようとしても足を踏ん張って仏壇から離れようとしません。仕方ないので抱えて運ぼうとしたら、
「シャー!」
と私に牙をむいて威嚇しました…。猫を飼っている方はよくご存知かと思いますが、威嚇するのは相当に頭に来ているときであり、こちらに対して怒りを爆発させている仕草なのです。
まさに御本尊様の中にウメちゃんを感じて、そこを離れたくなかったのでしょう…。
私だけでなく、この状況を見た家族全員がそのように感じたものでした。
勤行嫌いのモモちゃんが…。
不思議なことはその後も続きました。
翌朝の勤行を始めると「あれ?」といつもとは違う雰囲気に辺りを見回すと、仏壇の横にあるパソコンのラックにモモちゃんが鎮座しているではありませんか…。
普段はロウソクに火をともし勤行の準備を始めると、いそいそと仏間から逃げ出すモモちゃんが不思議なこともあるものだと思いながらも私はいつものように勤行を始めました。
ネコは嗅覚が敏感ですから、我が家のネコちゃんたちはお線香の匂いが部屋に充満しだすと全員仏間からは姿を消します。しかしながらその日のモモちゃんは違いました。最後までラックの上に静かに座っていました。そして最後のリンを三打してお題目三唱したのを見届けた後、ゆっくりと背伸びをしてラックから飛び降り、そして居間へと戻っていったのです。
「不思議なこともあるもんだな…。」とその時は感じましたが、そのモモちゃんの行動は夕方も、そして翌日も続きました。
ここまでくると単なる偶然や気まぐれではないな…。とも感じました。
というのも、その勤行中は御本尊様の中からウメちゃんが「ニャン♪」とこちらに向かって呼び掛けているような感覚に私もとらわれていたからです…。ハッキリと見えたり聞こえたりするわけではないのですが、今までとは全く違った感覚で、確実にこちらに向かって何かを問いかけている…。それを強く感じました。
そしてそれは突然終わった…。
このモモちゃんの勤行への参加と、御本尊様の中に見えていたウメちゃんの姿がピタッ!と無くなる瞬間がいきなりやってきました。
それはまさに突然に、一気に、そして同時に起こったのです。
ちょうどウメちゃんが亡くなった日から数えて一週間目の朝でした。
実はその日の朝に御住職様に初七日の御塔婆を建てて頂き、報恩坊における朝の勤行にて追善供養していただいた直後でした。
いつものように勤行の支度をしていてもモモちゃんの姿はありません。「まぁ、いいか…。」と勤行をはじめても昨晩までのウメちゃんの姿も御本尊様の中からは感じられません…。
「いよいよ旅立ったな…。」
と私は素直に感じました。
世間でも初七日を境に亡くなった方の命は三途の川を渡ると言われていますよね…。
ウメちゃんの面影を感じなくなって少し寂しい気持ちはありましたが、大聖人様が手を引いて導いて下さるその後ろをトコトコとついていくウメちゃんの後ろ姿が眼に浮かぶようで何とも言えない有難い気持ちになりました…。
大聖人様がお迎えに来て下さるというのは本当に有難いことなんだなと今更ながらに考えさせられたものでした。
大石寺に納骨
その後は我が家においてウメちゃんの姿を感じるような出来事は一切ありませんでしたが、一週間ごとの御塔婆は七七日(49日)まで御住職様に建てて頂き、五七日には大石寺に家族でお参りして御住職様と共に読経唱題し、お骨は大石寺へとお預けいたしました。
ちょうど49日の翌日にウメちゃんのお骨は大石寺の大地へと帰りました…。
あとはウメちゃんの命が次の生を受ける段階になるわけですが、経文通りに事が進んでいる今までの流れを見ていけば、きっと正法をたもっている家庭に生まれてもっと幸せな一生を送られるのではないかと思います。
本物でなければ大聖人様はお迎えにこないのです。
顕正会員さんは自分たちが臨終を迎える際は大聖人様がお迎えに来ると固く信じておりますが、本当にお迎えに来るのでしょうか?
そう信じたいだけなのではないでしょうか?
実際にその時を迎え、待てど暮らせど大聖人様のお迎えが来なかったらどうするのでしょうか?
今回の我が家で起きた不思議な現証も彼ら顕正会員から見れば単なるこじつけだと言い張るでしょう…。しかし、人間よりはるかに野生の勘が働くネコたちの不思議な一連の行為は「これをもって信じよ。」との大聖人様のお言葉そのものだと私は捉えています。
「大聖人様がお迎えに来ない…。」
と嘆くその前に、
勇気を出して顕正会とは決別して本物を求めてください。
人間いつ死ぬか分かりません。
一日も早く本物の御本尊様に縁するのが何よりも肝心なのです。
ネコちゃんにだってお迎えに来て下さる有難い御本尊様は日蓮正宗にしか存在しません。
ぜひご決断を…。
コメント
凄くいい話をありがとうございます(*^_^*)本当に不思議ですねー。
また、うめちゃんのお陰で御家族の方々が一緒に供養されるのですから、凄いですね。
たんぽぽさんへ
コメントありがとうございます。
この記事は当時の状況とその時の私の気持ちをそのままに書いてみたものです。ですから文証の裏付けなども少しばかりずれているかもしれません。
ただ、その後に御書を開いてみたら今回の現証が御金言を裏付けるものであったことが分かり、驚きと共に有難さが改めて沸き起こってきました…。
次回はそのことについて書いてみますね。
ところでたんぽぽさんは寛師会には来られますか?
次回もたのしみです(*^_^*)
寛師会いきますよ\(^o^)/
相撲大会大好きですから(笑)
じゃあまた会えますね。
御贔屓のお相撲さんの活躍楽しみですね。
有り難いお話しですね!
私も猫になりたい(//∇//)!と思ってしまいました。
顕正会時代に、私の周りで起きていた不幸な出来事のあまりに悲しい結末を思い出して、顕正会員の皆様には、なんとか早く、本物の仏法に辿りついて欲しいと心から願います。
悲しい結末は、あまりに悲惨で個人的なものなのでココでは書けませんけれど。
MIRAIさんへ
今回はネコちゃんの臨終ということでしたが、改めて御書を紐解いたところ、おそらく人間でも同じ経緯を経ていくものと思われます。
即身成仏を遂げた故人の命は御本尊様へと帰入するそうです。
今回図らずも他のネコちゃん達の動きでそれが実証され、本当に御本尊様の中に帰るんだ…。と感動しました。
また、御塔婆の威力というのも今回初めて目の当たりにして、少なからずショックを受けています。
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